ヨーガには戒律があります。
戒律はあらゆる宗教にありますが、ヨーガも宗教であるということですね。もとはヒンドゥー教です。
ヨーガの戒律には、ヤマ/禁じるものと、ニヤマ/勧めるものとがあります。
戒律も普通に勉強するだけでは今ひとつピンとこない、理解できないものです。
スートラではまた、それぞれの戒に徹することができれば、どれほどの成果があるかを一つ一つ説きます。そこからも読めるように、戒律に徹することは至難と言えます。
しかし、この戒律も「この世では実現し得ないものであり、この世ならざる場所ではじめて実現するもの」であると読み解くことで、全てがクリアになってしまいます。
戒律がこの世では実現し得ないからといって、守らなくてもいい、ということではなくて、できる限り戒律に従うことで、徐々にこの世ならざる場所を足元に固めてゆく、というのが、戒律の役目でしょう。
ヤマ(禁戒) アヒンサー 非暴力 サティヤ 正直 アステーヤ 不盗 ブラフマチャリヤ 節制 アパリグラハ 不貪 ニヤマ(勧戒) シャウチャ 清浄 サントーシャ 知足 タパス 修行 スヴァディアーヤ 読誦 イーシュワラ・プラニダーナ 祈念
それぞれについては、クラスの中で引き続きお話ししてゆきます。
戒律を見てゆくことで、私たちというものがどういうあり方をしているのかが見えてくるんですね、とても面白いです。
どうぞ、お楽しみに。