インナーボディアウェアネス

インナーボディアウェアネス

受け持っているクラスの大半が高齢者の多いクラスなので、整体よりの筋トレやバランス力強化を入れたりと気にかけていることは色々あれど、多くのヨガクラスと全く違うであろう点は、インナーボディに気づいてもらうということです。

インナーボディとは、体の内側から感じる微細な感覚のこと。アウターボディともいえる物理的な体に付随する痛いとか気持ちがいいとかの感覚ではなくて、物理的な体に属さない、もっと精妙な感覚のこと。

具体的にいうと、一番感じやすいのが手のひらの表面のジワジワ、手の中のシュワシュワという感覚。
これをインナーボディと呼んだのはエックハルト・トールですが、呼び方はなんでも構いませんけど、肝心なのはこれを実際に感じてもらうことで、これがなかなかに難しい。

その理由は、今まで一度もしたことがないから。あることすら知らなければ感じようとすることもできない。そして大抵の人はあまりに思考が強すぎてその世界にスタックされているため、他人や外界だけでなく自分の体からも疎外されている、というのがその理由。この辺りになると実際に瞑想をしていなければ見当もつかない話なのですが。

一法庵ではこれを瞑想メソッドの最初にやります。なので、これを感じられないと瞑想は一ミリも進まない、というものですが、私も、苦労しています。

ではなぜこのインナーボディを感じることが大事かということを、エックハルト・トールのニューアースから引用して終わります。

『ニューアース』第8章
たいていの人はあまりに思考に気をとられ、頭のなかの声に自分を同一化しているので、自分のなかの生命感を感じられなくなっている。物質的な身体を動かしている生命、自分自身である生命を感じられないなんて、こんなひどいことはない。だから人はこの本来の幸せな状態の代替物を求めるだけでなく、いつもちゃんとあるのに見すごしている生命感と触れ合えないことからくる不安をごまかそうとする。ある人は代替物を求めてドラッグでハイになり、大音量の音楽を聞くなどして五感を過剰に刺激し、スリルや危険な行動やセックスに溺れる。人間関係の波乱までがこの真の生命感の代わりに使われることがある。

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